○シャツの洗濯方法について
ドレスシャツ(ワイシャツ)やブラウスは、衣類の中でもお洗濯回数が多いものです。
シャツに使用されている素材は、一般的に混紡糸(ポリエステル混紡・・・)が多く、洗濯後の乾きも早くしわになりにくいなどの特徴を備えています。
現在では形態安定素材が主流でクリーニングに出さなくても十分着用できます。
ただ、肌触りや高級感をお求めの場合は、綿100%素材が多くこの場合は混紡糸とは違いお手入れが必要となります。
(カジュアルシャツなどの場合は、洗いざらしの風合いを楽しむ場合は異なります。)
面倒くさいなぁと思われるかも知れませんが、上手にお取り扱い頂くことによりいつまでも綿独自の着用感が得られます。
でも、やっぱりしわが気になる、アイロンかけが難しい・・・と、感じてる場合は迷わずクリーニングに出された方がいいかもしれませんね!
今回は、シャツの洗濯方法について簡単にいくつかのポイントを挙げたいと思います。
■ 衣類には必ず取り扱い絵表示が付いています。
最初にご確認ください。同じ素材でも加工方法の違いで取り扱いが異なる
場合があります。
■ 洗濯の際、移染に注意してください。
色物と洗濯しますと脱色により移染する可能性があります。最初に白い物
、薄い色柄物、濃色物と分けて洗濯されるといいです。
■ 型崩れを防ぎましょう。
なるべく洗濯ネットを使用して、衿先を傷めないようにします。
また、他の物とも絡みにくくなり干す時も楽ですよ。
シャツ類は袖を身頃のボタンホールに掛けて洗うのも型崩れ防止に
なります。
■ 直接かけないでください。
洗濯の時、洗剤を直接衣類にかけないでください。脱色の原因にも
なります。
■ 先に洗うと効果的です。
よごれのひどい部分(衿周り、カフス部分・・・)は、先につまみ洗いや、
漬け置き洗いをしておくと汚れが落ち易くなります。
*ここで、ポイント!
「脂汚れは、油でおとせ!!」
衿周りやカフス内側の汚れは、なかなか落ちにくいですよね!
最近では頑固汚れに効く洗剤も登場していますが、汚れを落とすついでに
染料まで落としてしまう事があります。
そんな時は、ちょっと面倒ですが、固形洗濯せっけん(油性)を使うと
意外と簡単に取れるんですよ。
更に効果を高めるのにはぬるま湯に20分くらい漬け置きしておくと繊維の
奥に浸み込んだ皮脂も浮き出たせてくれます。頑固な時はこれを数回繰り
返すことで汚れが目立たなくなります。
■ 陰干ししてください。
「天気のいい日に陽にあてて乾かしたら気持ちがよさそう!!」と、思って
いませんか? 注意してください!!
素材によっては、紫外線により染料や繊維が黄ばみ・色あせ・繊維の耐久度
の低下などの原因に繋がります。天日に干す場合は、裏返して干すことを
お勧めします。でも、一番いいのは、陰干しなのです。
お肌と一緒で衣類も日焼けはご遠慮したいと思っていますよ!!
■ 間違わないでください。
よく白いシャツをより白くと思い漂白剤を使用される方がいます。
この時確認してください。
酵素系漂白剤ならいいですが、塩素系漂白剤でされると方が多々見受け
られます。これは、変色の原因になりますので必ず漂白剤を入れる前に
確認してください。また、酵素系漂白剤でも衿やカフス、前立て部分など
接着芯の使用部分は芯地にのりが使われています。こののりの成分と
化学反応をおこし黄色く変色する原因となりますのでご注意ください。
(一度変色したものは、もとには戻りません。)
では、どうしたらいいの?
漂白剤を使う時は、洗濯層の流水時に衣類に直接掛からないように
専用の注入口より注いでください。
簡単ですが以上の様なことを気にかけていれば衣類は長持ちいたしますよ!!